第11回大会のお知らせ

 日本精神分析的精神医学会第11回大会が,平成25年3月29日から31日まで慶應義塾大学三田キャンパスで開催されますことをお知らせいたします。

 1993年から10年間続いた「対象関係論的精神療法懇話会」を前身として,2003年に広島にて産声を上げた本学会も10年の時を重ね,この度次なる10年のスタートを切ることになりました。これも,衣笠隆幸会長の精力的なリーダーシップと運営委員の献身的な活動,そして何よりも会員の皆様の積極的な参加の賜物であると存じます。

 これまでの10年間,本学会では精神分析と精神医学というテーマでさまざまな発表が行われてきました。こうした議論を踏まえた上で,第11回大会では,わが国の精神分析的精神医学の次なる10年を展望してみたいと思います。具体的には,シンポジウムの基調講演という位置づけで,狩野力八郎先生に「精神医学と居心地悪さ」というタイトルで教育講演を行っていただきます。それを受けてシンポジウムは「精神分析の精神医学への適応」というテーマを取り上げます。改めていうまでもなく,精神分析的意味での適応とは一方的な迎合ではなく,相互作用の中で生じる創造的な取り組みであると考えます。大学医学部という場で精神分析的精神医学を実践しておれる木村宏之先生,開業クリニックという精神医療の最前線で同じく実践しておられる高野晶先生,小児思春期精神医学という精神医学の一歩踏み込んだ領域で実践しておられる黒崎充勇,そして本大会の大会実行委員長である白波瀬をシンポジストとして,従来の議論を一歩進めて精神分析が精神医学にどのように適応していくのかというテーマを議論したいと考えております。そして,次の10年間で本学会が目指し,そして取り組むべき事柄を考察し議論できればと思います。

 加えて,11回大会から研修症例部門では公募を開始いたしました。会員の皆様のさらなる積極的参加をいただき,助言者をはじめとして大会での交流を通して本学会の発展につなげていきたいと考えます。

 その他,研究発表,パネルディスカッション,教育研修セミナーなど充実した内容となるべく準備を進めております。是非たくさんの皆様方にご参加いただけますよう,何卒よろしくお願いいたします。

 

日本精神分析的精神医学会

第11回大会実行委員長 白波瀬丈一郎